「浮気現場」のその後です。
マンゴロウさんのリクエストで、捧げた物だったのですが、
こちらに掲載することを快く許可して下さいました。
感謝しながら上げさせて貰いました。(^^)



お仕置き

「こちらに変わった組み合わせの者が泊まってはおりませぬか?」
 弥勒がそう訪ねると、訪ねた相手の後ろから声がした。
「弥勒様〜」
 3人が、いや、訂正。2人と1匹が走ってきた。
「弥勒、どうしたのじゃ。もう朝になっておるぞ」
「そうよ弥勒様。ずっと待ってたんだから」
「また法師様は女の子から離れられなかったんじゃないの?」
 みんなで口々に物を言うが、待っていてくれたと言いたいのは同じらしい。
「すいません。雨が上がるのを待っていたのですよ」

 弥勒はみなの後ろを覗く。絶対に不機嫌な顔をした犬夜叉が離れたところに いると思ったのだ。だが居ないようだ。
「あの、犬夜叉は‥どうしたんですか?」
 かごめと珊瑚は顔を見合わす。
「子供じゃないんだから、待ってれば、って言ったんだけどね。 みんなが寝静まってから一人で捜しに行ったみたい」
 弥勒の心臓が高鳴る。
「えっ、誰をですか?」
「決まってるじゃない。弥勒様をよ」

 なんと犬夜叉は自分を捜しに出てくれたというのだ。嬉しい気持ちと、 ホッとした気持ちとが入り乱れる。
 見つからなくて良かった〜。でもこれが一番正直な気持ちであろうか。 きっとあの激しい雨で、自分の匂いも殺生丸の匂いも消されてしまったに 違いない。

「あれっ、弥勒様。首の所、赤いよ。虫にでも刺された?」
 弥勒がハッとして首筋を隠したときには、もうかごめは荷物を取りに 行っていた。かごめよりは大人の珊瑚の目が痛い。笑ってごまかしている とかごめは虫刺されの薬を持ってきてくれた。
「はい、これ塗っとくといいよ」
「はぁ‥」
 かごめにも誰にも説明しようがない。仕方がないのでその薬の蓋を開けて みた。
「うっ、なんですか、この薬は?」
 もの凄い匂いがする。しかし臭いのではなく、鼻がスーッとする 感じだ。
 弥勒はふと思いついた。犬夜叉はきつい匂いに弱い。 これを塗っておけば分からないかもしれない。
 そう思いつくと心が軽くなる。首にたっぷりと薬を塗った。
「かごめ様。この薬、お借りしてよろしいですか?」
 かごめに許しを得ると、それを持って風呂場に急いだ。

 とにかく、全てを洗い流しておかなければ。気持ちが焦る。 そしてさっきの薬を塗っておけば万事無かったことに出来るだろう。
 怒った犬夜叉にも少し惹かれるものがあったが、やはり怖い。 自分が犬夜叉以外の者に抱かれてしまったことがばれるのが‥。


 そう、弥勒はこの村を目指している所を、殺生丸に阻まれた。 そしてつい、殺生丸のなすがままになってしまったのだ。
 死ぬ気で抵抗すればきっとそんなことにはならなかっただろう。 殺生丸には自分の欲望を静めたい、というような切羽詰まった感じは なかった。ただ、本当に気まぐれにちょっとした疑問を片付けたい、 そんな風であったのだから。


 弥勒は露天になっている風呂に身体を浸ける。ほぉっと息が漏れる。
 だが後ろが熱い。もうあれからかなりの時が経っているのに。 殺生丸を受け入れた所はまだ少しの疼きを残していた。

「一度っ切りでしたからねぇ」

 呟いてから気付く。まるで足りなかったとでも言っているようだ。

「何が一度切りなんだ?」
「えっ!」
 身体がギクッと強ばった。その声の主を思うと振り向けない。
「弥勒、てめぇっ」
 外から入ってきたようで一気に弥勒の正面にある岩に飛び移る。
「おっ、お帰りなさい」
 犬夜叉は弥勒の肩を抱くと視線を合わす。怒っているのか、 それとももうばれてしまったのか、犬夜叉は黙っている。
「どっ、どうしたのですか?」
「俺がどんだけ心配したと思ってるんだ」

 犬夜叉のその、切なそうな顔を見れば嘘でないことが分かる。そんな顔を させてしまったのは自分なのだ。弥勒はつい謝ってしまった。

「すいませんでした」
「だからてめぇは何を謝ってんだ。さっきの一度ってのは何のことだ?  それにこの酷い匂いは何だってんだよ」
 弥勒の肩を掴んだまま矢継ぎ早に質問が繰り出される。
「一度に聞かれてもですね‥」
 そう言いかけた口は塞がれ、一瞬で離れる。
「とにかく無事で良かった」
 それだけ言うとまた唇が重なる。一晩離れていた分を取り戻すように 強く吸われた。口内をぬるりとしたモノが所狭しと動き回る。犬夜叉の 気持ちが痛いほど伝わる。もっと深く口付けたくて引き寄せた。

 すると足場の悪い岩の上から犬夜叉は落っこちた。2人でプッと吹きだした 。
「めんどくせぇ」
 投げるようにして緋の衣を脱ぎ捨てる。自分も裸になると風呂に浸かる。 弥勒の右手をとって指先にも唇を這わす。

「弥勒、裸なのにこれだけ残ってるとめちゃくちゃ色っぺー」

 風穴を封じるための数珠を触りながら、唇だけが上がってくる。
「もう待てねぇ」
 空いた方の手が弥勒の後ろに入り込んだ。
「あっ‥」
 お湯の中で十分に解される。
「いつもより柔らけぇな」
 快感が先立って、その言葉が滑っていく。
 岩に押し付けられて片足を担がれた。
「もういいか?」
 そんなこと聞かなくても分かっているのに。弥勒はじれったくて行為を 急かす。
「はっ‥早く‥入れて」
 自分の秘所が丸見えになっているのも忘れゆらゆらと腰を振る。 犬夜叉が入れていた指を引き抜いた。
「なんだこれっ」
 犬夜叉の叫びで我に返った。

 まだ残っていたのか。下を見ると微かに白いモノが湯の中に広がっている。
「おい、さっきから気になってたんだ。その手を取れ」
 首に張り付いていた左手が引っ張られた。隠していた花びらが犬夜叉の目 に入る。
「どういうことだ。この酷い匂いでだまくらかそうたってそうはいかねぇ。 わずかだが殺生丸の匂いがする」
 弥勒に答えられるわけがない。
「そうか、そう言うことか。てめえ、人が心配してる間中、あいつと 乳繰り合ってたってのかっ!」
 もの凄い剣幕で怒鳴られた。その剣幕に負けてついポロリと要らぬことが 出てしまった。
「えっ、ですから一度だけ‥」

 しまった、と思ったときにはもう遅かった。犬夜叉の様子が変わる。 まるで本物の妖怪になったときのように瞳の色が違う。
「いっ、犬‥夜叉?」





「もう‥‥もうっ‥許して‥‥」
 一体どれだけの時間が経ったのであろうか。七宝が何度か様子を見に来た のだが、犬夜叉はもの凄い妖気を漂わせ追い払ってしまった。さすがに 大妖怪の息子である。七宝ぐらいの妖怪では近づけないらしい。

 そして妖怪とは絶倫であるのだ。殺生丸のあの余裕の行為もそれなら 納得がいく。

 弥勒はあれからずっと犬夜叉のモノを銜えさせられたままであった。
 湯の中で、洗い場で、岩の上で、嵌めたまま抱き上げられ、あちらこちらに 連れて行かれ、その度に抜かれた。もう一体何度達したか分からない。
 出る物は出尽くしてしまったのに、まだ分身は硬く勃ち上がっている。

「んっ‥お願い‥です」
 それでも突かれると身体は反応する。快感は苦しいほどに感じて しまう。
 冷えた床に寝かされるのは気持ちがいい。だが同じ所を攻められるのは 辛かった。先ほどから犬夜叉はある一点だけを狙っていた。
 弥勒の感じやすい所はすでに知られている。しかし長時間で新たな所が 開拓されてしまったのだ。溜まったモノが弾けた、そんな感じであった。
 ある時間を過ぎた時点でそこは感度を増した。いつもの所よりもっと奥に それはあった。犬夜叉は敏感に感じ取ると、一番深く結合できる体勢を とる。
 床に寝かされ、両足を担ぎ上げられ、二つに身体を折り曲げられると、 普段閉じられている部分が全開になる。そこを思いっきり突かれると、 その奥の部分に当たるのだ。
 もうそれは快感と呼ぶより苦痛に近かった。それぐらい刺激が大きいのだ。

「もっ、止めて‥下‥さ‥‥」
 停止を懇願しながらまた上り詰める。
「ああっ、あっ、‥ぁんんっ」
 何度も腰を痙攣さす。出てくるモノはもう色も無く、微量であった。
 弥勒が体を震わせている間に犬夜叉は胸に吸い付く。 そしてきつく吸う。
「んっ、いっ痛い‥」
 もう何度も吸われ嬲られた突起は赤く腫れ上がり、神経が剥き出しに されたように敏感になっていた。犬夜叉の口内に吸い出されたまま、 先端をざらりと舌が這う。

「はぅっ‥」

 花びらが舞う身体が仰け反る。首に付けられた花びらに対抗したかったのか 、犬夜叉は唇が届くところ全てにくまなく散らしていたのだ。

 弥勒の痙攣が収まるとまだ犬夜叉は奥の辛いところを狙う。

「そこは‥そこ‥だけは‥んっ、止めて‥」

 苦しい。でも快楽は自分のモノをまた硬くする。どれだけイけば気が済むの だろう。萎えることがないのだ。と言うことは自分も絶倫だといえる。 どれだけでも受け入れてしまうのだ。
 数え切れないほど繰り返された絶頂をまた迎えようとしていた。
 そして迎えたと同時に今度は意識を手放してしまった。


 気が付くと部屋に寝かされていた。
「何やってんだよ、弥勒」
 犬夜叉が呼びかける。
「だらしねーな、てめえは」
 誰のせいなんだと言いたいが言えない。
「う‥‥、うるさい」

 ひょいっとかごめたちも覗き込む。
「湯あたりしちゃったんだって?」
「おらが見に行ったらもの凄い妖気が漂っておったが 大丈夫だったんか?」
「心配しちゃったわよ」
 そんな話になっているのか。

「俺が入ったときにはそんな気配はなかったけどな」
「そうなのよ。犬夜叉が帰ってきてからは良かったみたい」

 えっ、どういうことだろう。弥勒はつじつまの合わないことを 用心深く訪ねてみた。

「犬夜叉はいつ頃帰ってきたんですか?」
「ああ、ちょっと前だ。帰ってきたら弥勒が風呂から出てこねえってんで 覗きに行ったらてめえが倒れてたんだ」
「でも犬夜叉もドジよねぇ。川に落っこちちゃったんですって。 水浸しで帰ってきたのよ」

 犬夜叉の顔をまじまじと見る。

「んっ? 何か付いてるか」

 嘘を言ってるようには思えない。もしかしたら‥。

「お前、私を捜しに行ってくれたんですよね? どうやって帰ってきたか 覚えてますか」
「えっ、なっ何か気が付いたら川にはまってたんだよ」

 照れてぶっきらぼうになるその態度はやはり覚えていないのだ。 妖怪に近かったのは記憶の方にも影響してるようだ。
 弥勒はホッと胸をなで下ろした。殺生丸とのことも忘れているようだ。 無いことに出来るならそれに越したことはない。しかしあの花びらの舞ってる 身体を見て何とも思わなかったのだろうか。

「もう大丈夫?」
「ええ。ちょっと腰が痛いですが」

 苦笑いを浮かべ腰をさする。

「どっかで打ったんじゃないの?」

 心配してくれる声に、ぼそっと呟かれたことがしっかり耳に届いた。

「使い過ぎてんじゃねぇよ」

 えっ? すっと血の気が引いた。

 ふと合った犬夜叉の目の色が変わったような気がした。
「おめえ、顔色わりぃぞ」

 ちょっと心配そうに覗き込む顔を見ると、さっきのは聞き間違いで、 見間違いか。
 犬夜叉に演技、なんて高等なことが出来るとは思えなかったが、 なぜか背筋に冷たいモノが走った。

 弥勒は、もう絶対に犬夜叉を怒らせまい、そう固く誓ったのであった。


                     終わり



マンゴロウさんに感謝を込めて。祝!復活。(笑)
そしてこの話のどこかには、コミックの会話が
そのまま入ってる所があります。(ほんの3行ですが)
解った方は犬夜叉通であることを得意に思って下さい。(爆)

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